子どもの頃から漠然と感じていた。
人間は自然からかけ離れている。
他人と同じ時間に顔を合わせるのは人間だけだ。時間を守り、決まった行動をする。それは自然界では死を意味する。
人は無駄に争い、他人に過度に関わる。自然界では作り得ない糖分を過剰摂取してガンを増やしたり、化学物質を撒き散らして病気の元を受け入れる。
本当は不要なものにしがみついてこの世を過ごしている。
私の知る地球は人間の作ったゴミに固められている。
みな一様に家を建て、アスファルトでかためられた道を行き、お腹がならないようにご飯を食べ、壁で囲まれた部屋で眠る。
どうして当たり前にしてしまったのか。
今ある生活に満足していない人ばかりなのに。
地球の凄さを顧みず、謎の安定を求めることの意味を考えなければ、人間に未来はない。テクノロジーの代償となったものは、本当に不要だったのか。
これからの人間のあるべき姿とは。
通信手段を無くしたとき、手元には何が残るだろう。
私に何ができるのかを考え、無力さを思い知る。